2013年2月10日日曜日

風評被害の解決策

産地を吟味していると話すと、「風評被害に加担をしているのではないか」ということを
聞かれたりします。
ここ最近の放射性物質の検出情報を見ていると、東北や関東近郊産地の食材で最近でも
検出されているのは魚・野生肉・キノコ類を主軸に、かんきつ類などで、たまに葉物野菜系が時々ある程度。そのほかはほとんどが不検出という情報です。

この結果を受けて、「なので放射能汚染は大丈夫」と理解していいのかというと、
さてはてどうなのでしょうか??

「不検出」という結果を、正しい日本語で書くとすれば、
β・γ線核種においては不検出という結果」
そういう認識が正しいのではないでしょうか?

原発事故で放出された放射線核種は200種類以上。
そのうち、ヨウ素・セシウム2種類、計3種類のみを計測しているのが現状です。
また、α線核種の付着状況は計測していないので状況把握されていないのです。

α線はストロンチウムなどを含む核種の放射線。
計測するには専門機関でないと無理とのこと。

「ストロンチウムは飛距離が短いからここまでは飛んでこない。大丈夫」
事故当初、こういう意見をよく聞きましたが、
福島第1原発から20キロ離れている飯館村、そして群馬県の川場村、
また、横浜(江戸川区もあったかしら?)でもストロンチウムは検出されています。

さまざま調べていくと、インターネット上では、
「重くてストロンチウムは飛ばないといわれていたが、どうやら塵などにくっついて、
風に乗ってやってきて、雨と一緒に降下するらしいね」
という意見。
関東近郊で計測されたのも、そういう由来なのかも知れません。

内部被曝は、β線とα線が一番恐ろしいといわれています。
β線は被曝検査で感知することができても、α線はγ線を出さないため、
被曝検査では検出することができないとも言われています。
また、α線は数ある放射線の中で、飛距離はとても短いが、
放射線を放出するエネルギーが一番強い核種であるのです。

そんなα線の食品汚染検査がされていないのが、いまの日本の放射能汚染検査の実情です。

それって、「検査しているから食べても大丈夫ですよ」と言えないのではないでしょうか?

「風評被害を何とかしたい」
この思いは、飲食業に携わっている者のひとりとして、本当に何とかしてもらいたいと切実に願っています。

それでは、風評被害をどうしたらなくせるのか。
いろいろ考えましたが、結論はただひとつ。

それは「α線の汚染計測」を実施し、そのデータを公表すること。
それ以外に方策はないと思う私です。

ほんとう、早く実施してくれないかしら…。


(ま)

※文中、間違った情報記載や表記がありましたら、ごめんなさい。
調べてはいるものの、専門分野すぎて難しすぎる部分もあるため、
解釈できないところも多々あります。
要はα線を調べてほしいなという意見表明、ということでご理解いただけたらうれしいです。笑。



 

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